食道がんを克服した指揮者、小澤征爾さん(75)が昨年12月、
米ニューヨークのカーネギーホールで行った
復活公演を収録したアルバム「奇蹟のニューヨーク・ライヴ」が、
26日の発売から3日間で売り上げ1万枚を突破する勢いだそうです。
CDショップには「小澤さんに元気をもらった」という
購入者の声も寄せられ、小澤さんの復活劇は
クラシックファン層を超えて多くの人の心を動かしたようです。
同アルバムは小澤さんがタクトを振ったブラームスの交響曲第1番を収録。
ユニバーサル社によると、初期出荷は約2万5千枚で、
3日間でCDショップ店から約1万枚の追加注文があったそうです。
集計はまだだが「1万枚以上が売れたと思われる」という。
小澤さんのCDではミリオンセラーに達した
「小澤征爾&ウィーン・フィル『ニューイヤー・コンサート2002』」があるが、
近年のリリース作は5千枚程度。今回は異例の大ヒットとなりそうだ。
発売時に行列ができた東京の山野楽器銀座本店では、
店頭に31日まで小澤さんへのメッセージボードを設置。
「入院中の父が、小澤さんは元気がある、と喜んで聴いています」
「難病持ちだが、小澤さんの復活で元気をもらいました」などの書き込みが、
28日までに50件を超えた。
小澤さんは昨年1月に食道がんの治療で休養し、
12月の公演で本格復帰したものの、今月27日、
腰痛のリハビリのため3月の全公演中止を発表している。
所属事務所は「迷惑をかけたことを気にしているときに、
温かい励ましのメッセージが寄せられ、小澤本人は感謝して
リハビリの励みにしている」と話す。
音楽評論家の諸石幸生氏は、アルバムの売れ行きについて
「“世界の小澤”が実は身を削るような思いで音楽を作り上げていることに
改めて人々が気付き、クラシックが見直されたのだろう」と分析。
収録公演については「演奏の喜びが凝縮され、
指揮者とオーケストラが一体になっている」と評価した。
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